
設備の基礎知識から管理実務までをやさしく解説、ビル管理に必要な資格と法令を紹介する月刊誌「設備と管理」では、ビル・建物の設備管理業界で働くみなさまに役立つ情報を発信中です。
この記事では、2023年9月号から、おすすめしたい特集と企画をご紹介します。
特集は「陽圧化+給排気バランス改善で実現した既存工場の省エネ」
2018 年、ダイキン工業(株)臨海1号工場が建設されると、翌年度には、工場空調の快適性と省エネへの取組みが評価され、省エネ大賞を受賞しました。しかし,隣接する2号工場(既存工場:築32年以上)は、空調機を多く導入しているにもかかわらず、不快な環境となっていました。
そこで、1号工場で受賞した工場空調の知見を活かし、『既存工場大空間の快適性と省エネ性の両立』を目指した事例について解説します。既存工場の陽圧化+給排気バランスの改善を行うことで快適性を大幅に向上させ、かつ工場空調エネルギーの約26%削減できた本事例は、多くの既存工場に展開できると考えます。

主な内容
新工場の快適性を、既存工場でも実現したい
(1)取組みの背景
① 給排気をしぼる
② 空気の流れを整える
(2)主な実施内容(省エネ推進活動)とその成果
(3)取組みの流れ
給排気バランスの改善
(1)排気量の最適化(しぼる)
(2)給気設備の導入(整える)
電力量や温度データを活用した空調改善
(1)中間期の外調機停止
(2)昼勤から夜勤切替時の外調機の停止
(3)ラインごとに空調運転のルール化
今後の取組み
(1)まとめ
(2)今後の課題と取組み計画
解説「データセンター最前線 サーバーを液浸冷却」
IT 機器の技術革新が著しく性能の向上が大いに期待できる一方、発熱がこれまで以上に大きくなっているため、データセンターでは空調によるIT 機器冷却に対して限界を迎えるという懸念が出てきました。
そこでKDDI では優れた冷却効率を有する「液浸冷却技術」に着目し、データセンターでの商用利用を目指して実証実験を行いました。本記事ではデータセンターを取り巻く環境や液浸冷却技術の解説と共に、2022 年1 月から12 月に実施した実証実験の内容とその結果を記載しています。
主な内容
- データセンターの省エネを巡る現状
- 液浸冷却技術への着目と概要
- 実証実験の取組み
- 実証実験の結果
- 社会実装に向けた課題と今後の取組み
ライセンス特集は「ビル管理試験直前対策 3号連続90問ミニテスト/レベル3」
2023年度の建築物環境衛生管理技術者試験は10月1日(日)に実施されます。この特集では昨年度に引き続き、7月号~9月号まで3号連続でミニテストを掲載します。やさしいレベル1から始まって少し難しいレベル3まで問題を解くことで、読者の皆さん自身のレベルも徐々に上がっていくことを期待しています。

連載「ビル管ライセンスガイド」
オーム社オンラインスクール講師である石原鉄郎先生による連載企画。他分野にまたがっているビル管理に関連する資格の概要、メリット、試験の勉強方法などを紹介していきます。
今月号のテーマは「施工管理技士(管工事・電気工事・電気通信工事)」です。
主な内容
- 施工管理技士とは
- 技術検定の概要
- 施工管理技士免状取得のメリット
- 施工管理技士の技術検定の試験攻略ポイント
- 施工管理技士の技術検定の学習方法

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