設備の基礎知識から管理実務までをやさしく解説、ビル管理に必要な資格と法令を紹介する月刊誌「設備と管理」では、ビル・建物の設備管理業界で働くみなさまに役立つ情報を発信中です。
この記事では、2023年6月号から、特におすすめしたい特集と企画をご紹介します。
特集は「個別空調の最適な更新計画を考える」
地球温暖化やエネルギーコスト上昇、コロナ禍による換気・快適性への関心の高まりなど、周辺環境が大きく変化しています。ビル用マルチなどの個別空調はメンテナンスが不要と誤解されてしまい、10以上経過し突然不具合が多発し、入居者へご迷惑をかける、想定以上の修理費が発生する、最悪の場合は空調設備更新を前倒しで実施せざるを得なくなるケースを多く見てきました。
設備更新の際にそのようなことを未然に防ぎ、昨今の環境課題の解決と更新計画の両立を実現するにはどうしたらよいかを考えてみたいと思います。
主な内容
- 空調設備更新のタイミング
1-1 個別空調の耐用年数
・法定耐用年数
・物理的耐用年数
・経済的耐用年数
・社会的耐用年数
1-2 空調設備の更新タイミングの検討
・1年間の運転時間
・補修部品の保有期間
・建物の使用期間 - 設備の現状を確認しよう
2-1 空調設備の型式より製造年を推定
2-2 修理履歴があれば確認する
2-3 入居者の声
2-4 室内空気環境 - どのような更新をするか
3-1 設備更新時のZEB検討
3-2 環境性能を上げる設備改修
3-3 アクティブ技術による省エネの取組み - まとめ
解説「24時間対応施設の設備管理とリスク対応」
世界のグローバル化やIT機器の普及によるデータセンター、自動化工場および老健関連施設など、24時間対応の施設が増加しつつあります。最近ではテレワークによる業務を行う拠点としての建物(リモートオフィス等での業務の増大)も増える傾向にあります。そのため、本社ビルや拠点ビルなどが持つ機能も変化しつつあります。
このような施設の建物管理については、従来検討がされていましたが、最近ではITネットワークの普及などでますます適切な対応が求められ、監視センター対応等でその取組みが垣間見られるようになってきています。
主な内容
- 24時間対応施設
- 24時間対応施設に関係する保守管理サービス
- 信頼性確保のための建物・設備の保守管理
3-1 保守の進め方
3-2 設備の稼働信頼性確保と機械寿命管理 - 24時間対応施設の設計時のリスク対応
4-1 電源リスク対応(主に電気設備の計画時)
4-2 高信頼性電源システム構築の留意事項
4-3 空調・衛生設備対応
4-4 防犯・セキュリティ対応 - 終わりに
ライセンス特集は「2023年度 建築物環境衛生管理技術者試験受験案内」
2023年の試験は10月1日(日)に実施される予定です。試験事務については(公財)日本建築衛生管理教育センターで行っており、本誌では受験手続などで注意を要する点を紹介します。
主な内容
- 建築物環境衛生管理技術者制度の概要
- 国家試験の実施方法
- 受験の手続き
連載「ビル管ライセンスガイド」
オーム社オンラインスクール講師である石原鉄郎先生による連載企画。他分野にまたがっているビル管理に関連する資格の概要、メリット、試験の勉強方法などを紹介していきます。
今月号のテーマは「建築物環境衛生管理技術者」です。
主な内容
- 建築物環境衛生管理技術者とは
- 建築物環境衛生管理技術者の免状を取得するためには
- 建築物環境衛生管理技術者免状取得のメリット
- 建築物環境衛生管理技術者免状の取得方法 ―講習会or試験―
- 建築物環境衛生管理技術者受験勉強のポイント
付録「事例に学ぶ設備お悩み相談室Part4」
2021年3月号から2023年3月号までの「事例に学ぶ設備お悩み相談室」をまとめました。
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