2025年度版「電気手帳」と「電気工事士手帳」の違いとは?写真と担当編集者インタビューでわかりやすく解説

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オーム社より毎年発行し、電気に携わるみなさまのスケジュール管理や実務の現場に欠かせないアイテムとして愛用いただいている、「電気手帳」「電気工事士手帳」

仕事中も携行しやすいポケットサイズである点や、技術資料の豊富さから、多くの技術者の方々に愛用していただいている手帳で、2025年度版は2024年10月28日に販売を開始しました。では、この2種類の手帳「電気手帳」と「電気工事士手帳」の違いとは一体何なのでしょうか?

この記事では、「電気手帳」と「電気工事士手帳」の違いと共通する部分など、来年の手帳選びに役立つ比較情報を写真を使いながらわかりやすく解説。さらに、手帳を使うことが楽しくなる、担当編集者のこだわりポイントをご紹介しています。

サイズ・厚さ・カレンダーの仕様は同じ!

まず、「電気手帳」と「電気工事士手帳」の大きさを比べてみましょう。

どちらも、サイズは縦145mm×横90mmで、作業着などのポケットに入れて持ち運べるサイズです。

厚みも同じ(14mm)でした。

次に、カレンダーの仕様を見ていきましょう。2025年度版「電気手帳」「電気工事士手帳」には、どちらも2025年1月始まりのカレンダーを収録しています(実際に収録されているカレンダーは、以下を参照してください)。

いずれも、最初にあるのが月間予定表です。(2024年11月~2026年3月まで)。1ヶ月の予定を1ページでまとめて見ることができるため、長期のスケジュールをひと目で把握することができます。

そして、月間予定表の次にあるのが週間予定表です(2024年12月~2026年1月まで)。予定表には、左のページに月~土曜日までのスケジュール(日曜日は右ページの下に配置)を書き込めるスペースがあります。右ページには余白が大きく取られているので、ちょっとしたメモなどにも便利ですね。

そのほかにも、年齢早見表、暦日の知識、メモ欄、関係団体等連絡先一覧のほか、全国鉄道路線図や主要都市の地下鉄路線図など日常のちょっとした困りごとの解決に役立つ資料を収録。さらに、メモ欄も方眼紙なので回路図なども描きやすそうです。

このように、サイズやカレンダーなどの手帳としての機能は「電気手帳」「電気工事士手帳」いずれも同じなので、例えば「電気工事士手帳」から「電気手帳」に切り替えても、使用感はほぼ変わらないでしょう。

表紙の色は少し異なる

まず、かかっているカバー(「電気手帳」はオレンジ色、「電気工事士手帳」は青色)を外すと「電気手帳」は緑がかかった黒色、「電気工事士手帳」は黒色の表紙でした。どちらの表紙も合皮仕上げになっており、手触りもよくしっかりとしたグリップ感もあるため、雨の日などに滑って落としたりすることはなさそうです。

一番の違いは「技術資料」の内容

そして、「電気手帳」と「電気工事士手帳」の一番の違いは、「技術資料」の内容です。「技術資料」には、現場の実務に携わる電気主任技術者、電気工事士のみなさんにとって必要な情報がコンパクトにまとまっています。

「電気手帳」と「電気工事士手帳」では、「技術資料」で電気主任技術者、電気工事士それぞれの業務分野にとって重要な様々な情報を収録しています。それでは、手帳に収録されている技術資料の各章を比較してみましょう。

電気手帳電気工事士手帳
 1.一般・基礎資料 1.一般・基礎資料
 2.材料 2.材料
 3.高圧受電設備 3.高圧受電設備
 4.幹線設備 4.幹線設備
 5.動力設備と制御 5.動力設備と制御
 6.照明設備・分岐回路等 6.照明設備・分岐回路等
 7.図記号と配線/新エネルギー発電 7.図記号と配線/新エネルギー発電
 8.保守管理・試験測定 8.保守管理・試験測定
 9.消防・環境 9.消防設備
 10.電気安全・電気事業法関係法令 10.電気工事士法等関係法令
 11.付録:その他一般 11.付録:その他一般
技術資料の各章

第9・10章のタイトルが異なりますが、各章に収録されている情報に注目してみましょう。

例えば、第2章「材料」では、「電気手帳」にはない「ボックス類の規格」や「電線の接続器具と圧着道具」という項目が「電気工事士手帳」にはあります。逆に、第8章「保守管理・試験測定」では、「電気工事士手帳」にはない「電気設備技術基準の解釈」による規制数値、「電気設備の定期点検チェックリストの例」「測定器・試験機の種類と選定」という項目が「電気手帳」にはあります。

このように、現場でのちょっとした調べ物に役立つ情報が「技術資料」には収録されています。

紙にもこだわる!

最後に、「電気手帳」「電気工事士手帳」の担当編集者のSさんに、こだわりのポイントについてお話を伺いました。

手帳の用紙といえば薄くてしっかりしたものが多いですが、「電気手帳」「電気工事士手帳」ではどのような紙を使用しているのでしょうか。

担当Sさん

「ビューコロナ手帳用紙」を使っています。軽量で裏抜け(表側のインキが裏側まで浸透してしまうこと)も少なく、定番の手帳用紙です。「トモエリバー」よりはやや分厚いですが、その分、丈夫で折り曲げなどに強く、ツルツルスベスベの感触です。

…サラッと「トモエリバー」という名前が出たのですが、「トモエリバー」とは一体どんな用紙なのでしょうか。

担当Sさん

手帳用紙といえば「トモエリバー」というくらい有名な用紙です。軽量で印刷適性も高く、人気のある用紙です。特に万年筆ユーザからの支持が厚く、ノートやルーズリーフなど、トモエリバーの名前を冠して商品化もされていました。
「ほぼ日手帳」など、多くの手帳にも使われており、人気の高いトモエリバーですが、2021年に国内での生産が終了となりました。「電気手帳」「電気工事士手帳」でも2021年度版までは「トモエリバー」を使っていたのですが、2022年度版からは「ビューコロナ手帳用紙」に切り替えました。

なるほど。用紙にも深いこだわりがあったんですね。2024年の手帳を検討中・あるいはすでに購入いただいたみなさんに、メッセージがあればお願いします。

担当Sさん

手帳機能や予定の調整に、スマホアプリのカレンダーやGoogleカレンダーなどを使う方も多いことと思います。一方で、紙の手帳にも根強い人気があり、私は(文房具オタクとして)紙の手帳にこだわりつづけております。人によって様々な使い方ができるというのも、紙ならではの魅力ですよね。

また、2025年度の申込はすでに終わってしまったのですが、法人向けのオリジナル手帳(会社名・ロゴマークを表紙に箔押し・のし袋つき)のお申込も、毎年受け付けています。贈り物としても喜ばれるとのお声をいただいていますので、来年以降、ぜひご検討ください。

Sさんありがとうございました!

2025年の手帳は、「電気手帳」「電気工事士手帳」がおすすめ!

この記事では、「電気手帳」と「電気工事士手帳」の共通点と違いについて解説しました。見た目やサイズ、カレンダーの仕様はほぼ同じですが、「技術資料」の内容は、それぞれの業務内容に対応して異なる部分がありました。

2025年の手帳選びに迷っている方は、電気に携わるみなさまのスケジュール管理や実務の現場に役立つ「電気手帳」「電気工事士手帳」を、ぜひご検討ください!

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