2022年度「電験三種」試験日はいつ? 受験資格と試験の概要を紹介

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第三種電気主任技術者試験(通称「電験三種」)は、電気工事士と並び電気技術者の登竜門ともいわれる国家資格です。

2021年度までは年1回8月頃に全国47都道府県で択一式筆記試験が実施されてきましたが、2022年度以降は試験が年2回となります。2022年度は前期試験が2022年8月21日(日)、後期試験が2023年3月26日(日)に実施されます。さらに、2023年度以降は会場試験に加え、CBT式試験(Computer Based Testing)も導入される予定です。

電気主任技術者とは

電気技術者の種類

電気主任技術者は、発電所や変電所、それに工場、ビルなどの受電設備や配線など、電気設備の保安監督を行うための国家資格です。取り扱うことができる電圧により、第一種から第三種までの3種類の区分があります。

第三種電気主任技術者免状の取得者は、電気主任技術者として選任される電気施設の範囲が電圧5万V未満の電気施設(出力5千kW以上の発電所を除く)の保安監督にあたることができます。電柱にかかっている電線で使用される電圧が6,600Vですので、ほとんどの電気工作物に対して電験三種の免状で対応できることになります。

免状の種類と保安監督できる範囲

電気主任技術者の免状の種類と監督できる範囲を、表にまとめました。

事業用電気工作物(電気事業用電気工作物・自家用電気工作物)
保安の監督が
できる範囲
すべての事業用電気工作物の工事、維持及び運用電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物の工事、維持及び運用電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)の工事、維持及び運用
例)上記電圧の発電所、変電所、送配電線路や電気事業者から上記電圧で受電する工場、ビルなどの需要設備例)上記電圧の出力5千キロワット未満の発電所や電気事業者から上記の電圧で受電する工場、ビルなどの需要設備
免状の種類第三種電気主任技術者免状
第二種電気主任技術者免状
第一種電気主任技術者免状
※「新電気」2022年5月号「受験ガイド 第三種電気主任技術者試験」より引用

受験方法

受験資格

電気主任技術者試験は、国籍・年齢・学歴・経験に関係なく、誰でも受験できます。

試験実施日

2022年度前期試験
2022年8月21日(日)

申込受付期間:
【書面(受験申込書)】
2022年5月16日(月)~6月2日(木)
(ゆうちょ銀行(郵便局)の消印有効)

【インターネット】
2022年5月16日(月)午前10時~6月2日(木)午後5時まで

2022年度後期試験
2023年3月26日(日)

申込受付期間:
【書面(受験申込書)】
2022年11月21日(月)~12月8日(木)
(ゆうちょ銀行(郵便局)の消印有効)

【インターネット】
2022年11月21日(月)午前10時
~12月8日(木)午後5時まで

会場

試験は、北海道地区、東北地区、関東地区、中部地区、北陸地区、関西地区、中国地区、四国地区、九州地区、沖縄地区の10地区・52試験地において実施される予定です。例年、約200会場で実施されており、会場は大学が多いですが、ほかにもホテル、カンファレンスセンター、展示場、専門学校、高校と多岐にわたります。

試験日の約2週間前までにに試験センターから郵送される受験票に記載されていますので、よく確認してください。

申込方法と受講料

インターネットによる申込みと、書面による申込みがあります。近年、電気技術者試験センターが主催する試験において、インターネットでの申込者の割合は年々増加し、2021年度では96.6%(注1)までに達しています。

(注1)「令和3年度電気技術者試験受験者実態調査」,電気技術者試験センター,令和4年3月

インターネットによる申込

試験センターのホームページにアクセスし、受験の申込みを行います。

受験手数料(非課税)は7,700円です。

書面による申込

書面(受験申込書および払込取扱票)による受験申し込み方法は、郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口で払込取扱票により受験手数料を納付し、受験申込書を郵便局より投函することにより申し込みます。

受験手数料(非課税)は8,100円です。

試験の内容

試験科目、出題範囲

「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目について、科目別に試験が行われます。出題範囲は以下の表を参照ください。

5肢択一のマークシート方式で、A問題は、1つの問に対して1つを解答する方式、B問題は、1つの問の中に小問が2つ設けられ、それぞれの小問に対して1つを解答する方式です。

試験科目と範囲および解答数を、表に示します。

科目科目の範囲解答数
理論電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測A問題:14題
B問題:※3題
電力発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む)の設計及び運用並びに電気材料A問題:14題
B問題: 3題
機械電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理A問題:14題
B問題:※3題
法規電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理A問題:10題
B問題: 3題
※「新電気」2022年5月号「受験ガイド 第三種電気主任技術者試験」より引用

時間割

令和4年度の試験実施日と試験時間を、以下の表にまとめました。

試験実施日科目試験時間
2022年8月21日(日)理論午前9 時15 分~午前10 時45 分
(午前8 時55 分までに集合)
電力午前11 時25 分~午後0 時55 分
(午前11 時5 分までに集合)
機械午後2 時15 分~午後3 時45 分
(午後1 時55 分までに集合)
法規午後4 時25 分~午後5 時30 分
(午後4 時5 分までに集合)
※「新電気」2022年5月号「受験ガイド 第三種電気主任技術者試験」より引用
試験実施日科目試験時間
2023年3月26日(日)理論午前9 時15 分~午前10 時45 分
(午前8 時55 分までに集合)
電力午前11 時25 分~午後0 時55 分
(午前11 時5 分までに集合)
機械午後2 時15 分~午後3 時45 分
(午後1 時55 分までに集合)
法規午後4 時25 分~午後5 時30 分
(午後4 時5 分までに集合)
※「新電気」2022年11月号「受験ガイド 第三種電気主任技術者試験」より引用
電卓の使用に関する注意事項

試験では、四則演算、開平計算(√)を行うための電卓を使用することができます。ただし、数式が記憶できる電卓、数式が記憶できる電卓、関数電卓は使用できません。使用した場合は、不正行為となりますので注意が必要です。

合否判定と免状交付申請

科目別合格制度

科目別に合否が判定され、4科目すべてに合格すれば第三種電気主任技術者試験合格となります。4科目中、一部の科目だけ合格した場合は、「科目合格」となり、最初に合格した試験以降、その申請により最大で連続して5回まで合格科目の試験が免除されます。申込時に合格科目の免除申請をしなかった場合は、留保の権利がなくなり、試験の結果が優先されます。

免状交付申請

試験に合格した受験者は、試験センターに免状の交付申請書を提出することにより、経済産業大臣の免状が交付されます。

試験実施機関

一般財団法人 電気技術者試験センター(Examination Center for Electrical Engineers)
〒104−8584 東京都中央区八丁堀2−9−1 RBM東八重洲ビル8F
電 話 03−3552−7691

まとめ

電験三種試験に合格するためには、試験日までに計画的に学習をすすめることが重要です。

学習動画配信サービス「オーム社オンラインスクール」では、電験三種合格を目指す社会人、学生のみなさまを対象に、「基礎力養成コース」「過去問演習」など様々な講座を配信しています。

通勤・通学のすきま時間などを活用した受講で、ぜひ合格を勝ち取ってくださいね!

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