オーム社オンラインスクール「基礎力養成コース 電験三種」シリーズで講師を務める山下明先生。ご自身が電験三種試験に合格したときの勉強法をお伺いしました。
山下明先生プロフィール
1991年大阪府出身。高校在学中に電験三種試験に合格。大阪市立大学工学部(電子・物理工学科)在学中に、工業高校で使用される「電気基礎」の教科書を発行。現在は「やさしく語る電気のイメージ 電気機器の入門講座」を連載中。茶道を嗜んでいることもあり、和服が定番スタイル。
高校3年生の時です。最初の受験は高校2年生の時で、理論・電力・法規科目に合格し、機械科目のみ不合格でした。次の年の試験で機械科目に合格し、全科目合格となりました。
工業高校だったので2年次のカリキュラムに「電気工事」があり、それがきっかけで電験三種に挑戦してみようと思いました。
高校2年生の時は市場で配達のアルバイトをしていたので、あまり時間に余裕はなかったですね。高校3年生の時は大学受験もあったので、大学受験とアルバイトを優先し、次が電験三種の勉強という優先順位でした。
高校生だったのであまり懐に余裕がなく、参考書を1冊購入して最初から最後まで勉強しました。それを何周も繰り返して、基礎を徹底的に学びました。1周目はすべての例題を解いて、解けなかった問題にチェックを入れ、2周目からはわからなかった問題だけ解いていました。暗記が苦手なので、とにかく問題を解いて覚えようと思っていました。
特に決めず、ちょうど夏休みだったので図書館に籠もって勉強をしていました。まず、勉強を始めた日から試験日までの日数を計算し、いつまでに何ページ勉強すればよいか計画を立てます。そして、参考書の目次に日付を書き込んで「これが終わるまで家に帰らへんで」と自分で決めて勉強していました。今、オーム社の「OHM」や「新電気」で連載記事を執筆しているのですが、何事も締切があると頑張れるものですね。
特に講習会などには参加せず、独りで勉強していた記憶があります。オーム社オンラインスクールの講座では質問を受け付けているので、ぜひ講義の中でわからないところがあれば気軽にご質問ください。
社会人のみなさんの場合、電験三種資格を持っていると自社内でのキャリアアップや転職に有利になるという話はよく聞きますね。私自身は講師業や執筆活動を主としているので、具体的に給料が上がったり転職の際に有利になったりしたことは無いのですが、電験三種を学ぶことで「社会の違った一面が見えるようになる」と言えるのではないでしょうか。例えば、現在(2022年6月時点)、電力需給が逼迫しているというニュースが世間を賑わしていますが、電験三種を学ぶと、ニュースの中で出てくるキーワード「需要率」「揚水発電」などが何を意味しているのかわかるようになりますよ。
「基礎力養成コース 電験三種」シリーズでは、オーム社の書籍「やさしく学ぶ電験三種」シリーズから、特に重要な部分を選りすぐり、講義をさせていただきました。例題も豊富に収録いたしましたので、電験三種に初めて挑戦するみなさんは、ぜひ最初から動画を視聴してみてください。
また、勉強の取り掛かりで苦労されている方は多いと思いますが、あまり気負わず、忘れてもいいからやってみようという気持ちで取り組まれてはいかがでしょうか。
みなさんの学習に役立てていただけることを、心より祈念しています。
ありがとうございました。
山下明先生が講師を務める「基礎力養成コース 電験三種」講座の詳細はこちらから!