2023年度「ビル管理者」試験日はいつ?受験資格と試験の概要を紹介

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建築物環境衛生管理技術者試験(通称「ビル管理試験」)は、建築物の環境衛生の維持管理に関する監督や措置を行う国家資格です。建築物環境衛生管理技術者(通称「ビル管理者」)は、ビルメンテナンス業のみならず、映画館、集会場、学校、旅館などさまざまな場所で活躍しています。

2023年度は、10月1日(日)に札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市および福岡市で試験が実施される予定です。

この記事では、ビル管理試験の概要をご紹介します

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建築物環境衛生管理技術者とは

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理者)とは、どのような資格なのでしょうか。この制度の概要と資格の取得方法をご紹介します。

制度の概要

「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」に基づき、特定建築物所有者等(ビルのオーナー等)は、その特定建築物の維持管理が環境衛生(水・空気・衛生・清掃・害虫駆除など)上適正に行われるように監督させるため、建築物環境衛生管理技術者免状を有する者の中から、建築物環境衛生管理技術者(通称「ビル管理者」)を選任しなければなりません。

厚生労働省HP

資格の取得方法

国家試験に合格する方法と登録講習会の課程を修了する方法の2通りがあります。

1.国家試験に合格する方法

毎年1回実施される国家試験に合格すること。

2.登録講習会の課程を修了する方法

(公財)日本建築衛生管理教育センターが厚生労働大臣の登録を受けて実施している「建築物環境衛生管理技術者講習会」を受講。7科目計101時間の講習をすべて受講後、修了試験に合格すること。

受験方法

受験資格

受験資格は、下記の表の(1)の用途に供されている建築物の当該用途部分において、(2)の環境衛生上の維持管理に関する実務に「業として」2年以上従事した者とされています。

(1) 建築物の用途

ア.興行場(映画館・劇場等)、百貨店、集会場(公民館・結婚式場・市民ホール等)、図書館、博物館、美術館、遊技場(ボーリング場等)
イ.店舗、事務所
ウ.学校(研修所を含む)
エ.旅館、ホテル
オ.その他アからエまでの用途に類する用途(多数の者の使用、利用に供される用途であって、かつ、衛生的環境もアからエまでの用途におけるそれと類似しているとみられるものをいう.たとえば、該当する用途としては、共同住宅・保養所・寄宿舎・保育所・老人ホーム・病院等があり、該当しない用途としては、もっぱら倉庫・駐車場・工場等の用途に供されるもの、その他特殊な環境にあるものがある)

(2 )建築物における環境衛生上の維持管理に関する実務

ア.空気調和設備管理
イ.給水、給湯設備管理(貯水槽を含む、浄水場を除く)
ウ.排水設備管理(浄化槽を含む、下水処理場を除く)
エ.ボイラ設備管理
オ.電気設備管理(変電、配電等のみの業務を除く)
カ.清掃および廃棄物処理
キ.ねずみ、昆虫等の防除

なお、「設備管理」とは、設備についての運転、保守、環境測定および評価等の業務をいい、修理専業、アフターサービスとしての巡回サービスなどは該当しない.

※オーム社刊「2023年版 ビル管理試験完全解答」より引用

試験実施日

2023年度試験は、10月1日(日)に実施予定です。

会場

札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市および福岡市で実施されます。

申込方法と受験手数料

1.受験願書等の入手方法

受験するに当たり必要な出願書類一式は、5月7日(日)から6月15日(木)までの期間に配布されます。郵送により、(公財)日本建築衛生管理教育センターに請求するか、同センターHPよりダウンロードし、印刷して利用します。

2.願書の提出

願書一式を郵送、もしくはインターネットによる受験申請があります。

3.受験料

郵送による申込みの場合、インターネットによる申込みの場合ともに13,900円です。

国家試験の内容

ビル管理者資格の取得方法として、国家試験に合格する方法があります。この章では、ビル管理試験の試験科目や、試験当日の時間割、そして合格基準などをご紹介します。

試験科目、出題範囲

試験科目は次の7科目です。試験は五肢択一式のマークシート式筆記試験で、1日で終了します。

試験時間科目名
午前(1) 建築物衛生行政概論
(2) 建築物の環境衛生
(3) 空気環境の調整
午後(4) 建築物の構造概論
(5) 給水及び排水の管理
(6) 清掃
(7) ねずみ、昆虫等の防除

時間割

9時30分~12時30分の午前の部と、13時30分~16時30分の午後の部があります。
午前の部は上記(1)、(2)、(3)の3科目90問で、午後の部は(4)、(5)、(6)、(7)の4科目90問の計180問が出題されます。

合格基準

(公財)日本建築衛生管理教育センターから、合格基準が毎年の合格発表の際に公表されています。
合格率は例年10~20%程度と低く、難関資格の一つと言われています。
2022年度は、受験者数9,413人、合格者数1,681人、合格率17.9%でした。

配点

試験問題数は全7科目合計で180問、配点は1題につき1点の180点満点です。

合格基準

科目ごとの得点が各科目の合格基準点(各科目の満点数の40%)以上であって、かつ、全科目の得点が全科目の合格基準点(全科目の満点数の65%=117点)以上であることとなっています。

試験実施機関

(公財)日本建築衛生管理教育センター
〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目6−番1号 大手町ビル7階743区
電話 03-3214-4620

まとめ

ビル管理試験に合格するためには、試験日までに計画的に学習をすすめることが重要です。

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