令和5年度上期 電験三種 筆記試験まで残りわずか!試験で実力を発揮するための勉強法とは?

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令和5年度電験三種上期筆記試験日まで残りわずかとなりました(記事作成時点)。試験直前期に自身の弱点を洗い出し、効率的に学習をすすめることが合否を分ける重要な鍵となります。

この記事では、オーム社オンラインスクール講座「基礎力養成コース 電験三種」シリーズを担当する山下明先生の、試験直前期にオススメの勉強法をご紹介します。

試験直前期は「新しいことに手を出さないほうがよい」

山下 明氏

試験まであと1ヶ月を切り、受験生のみなさんにとって心休まる暇が無い時期となりました。

受験生のみなさんの中には、これまでに模擬試験、あるいは模擬問題集に取り組まれ、惜しくも「あと2、3問取れたら合格判定だった」という人もいるかもしれません。

もう少しで試験合格できそう…というみなさんにとって、試験直前のこの期間に何に取り組むかが、試験合格と不合格の分かれ目になるのです。しかし、「新しい分野の勉強」にこの期間を充てることは得策ではありません。

私自身が電験三種試験を受験した経験と(詳細は別記事を参照)、これまで様々な講習会で講義を行ってきた経験から「今から新しいことに手を出しても、試験本番で実力を発揮することは難しい」と感じています。

なぜなら、電験三種の試験範囲は、非常に広範囲だからです。中学・高校の定期試験であれば試験範囲が限定されており(場合によっては担任の先生がこっそりヤマをかけるべき場所を教えてくれるかもしれません)、直前期に徹夜で勉強すればテストの点数はある程度上がります。しかし、電験三種試験はテキストの分厚さを見ても分かるとおり、付け焼き刃の知識で何とかなるものではありません。電験三種試験を一夜漬けで合格することは、非常に難しいのです。

第三種電気主任技術者試験(電験三種)は、理論、電力、機械、法規の4科目の試験が実施され、出題範囲が広いうえに、問題自体のレベルが高く、受験者には確かな計算力と理解力が必要とされます。電験三種の合格には、数多くの過去問題を繰り返し解き、問われている内容を根本から理解することが何より大切です。本書では、過去10ヵ年(平成24~令和3年度)の試験問題(全660問)から選抜した330問及び最新年度(令和4年度上期・下期)の全試験問題(132問)とその解答・解説を掲載し、基本からわかりやすく解説しています。また、別解、問題を解くポイントなども充実しています。
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電験三種に合格するには、「参考書で内容を理解し」「過去問で問題を解き、内容に慣れ」「応用力を養う」というプロセスが必要です。特にここ数年は、難問・奇問・高難易度の問題が出題される傾向が高く、「応用力を養い、問題の形が変わっても対応が取れるように対策しておく(過去問ではない新しい問題に慣れておく)」ことも重要になっています。  本書は、過去問ではなくすべて新規に作成された問題を収録しています(4科目×3セット)。また、解答・解説ページに各問題の難易度を表記したので、自らの実力が測りやすい構成になっています。本試験前の実力試しには最適な一冊です。
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試験本番で実力を発揮するためには「参考書・テキストを繰り返し復習」

そこで、試験直前期は「これまで学習した内容を復習し、試験本番で実力を発揮するための訓練」に特化することをおすすめします。

私がおすすめする勉強方法は以下の3点です。

山下先生おすすめの勉強法3ステップ

  1. これまでの勉強で使用した参考書の内容を復習する
  2. 解けなかった問題、忘れていた公式などを別の用紙に書き出す
  3. 1~2の作業を3回繰り返す

まず、1についてですが、これまで皆さんが使用してきた参考書・テキストをもう一度最初から復習してみましょう。科目数にもよりますが、1周目は全力でやれば1週間程度で終わるはずです。

山下先生

テキストを3回復習するのことは難しいと思われるかもしれません。しかし、2周目は1周目で解けなかった問題や忘れていた部分のみ復習、3周目はさらに繰り返しとなるため、意外と早く終わりますよ。

2のステップでは、書き出す用紙はノートでもメモ帳でも構いません。勉強の中で覚えきれなかったことをひたすら書き出してください。

書き出した用紙はあなたにとって世界で一番必要な情報がまとめられた「虎の巻」になっています。試験当日も、直前の休憩時間まで役立つ一冊になるでしょう。

実力不足を感じていても「最後まで諦めない」

今まで勉強したけれど模擬試験で得点できず、実力不足を痛感しているみなさんも、諦めてはいけません。電験三種試験の学習理解度は指数関数的に向上するものです。試験直前期に集中して学習に取り組むことで、自身でも驚くほど得点力がアップする可能性があります。最後まで諦めず、試験合格を目指して頑張りましょう!

試験の最直前期は「体調管理を最優先」

ここまで主に勉強法と心構えを紹介しましたが、試験直前の一週間はぜひ、体調管理に気をつけて過ごしてください。

気を張っていても体調を崩す可能性もありますし、社会人のみなさんは急な案件が入って勉強する時間が取れなくなかもしれません。このような突発的なリスクを計算に入れつつ、学習のスケジュールを組んでみましょう。


山下 明(やました あきら)

1991年大阪府出身。高校在学中に電験三種試験に合格。大阪市立大学工学部(電子・物理工学科)在学中に、工業高校で使用される「電気基礎」の教科書を発行。現在は「やさしく語る電気のイメージ 電気機器の入門講座」を連載中。茶道を嗜んでいることもあり、和服が定番スタイル。

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